銀行の決算書の見方(9)買入債務回転期間
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買入債務回転期間は次の算式によって計算することが出来ます。
買入債務回転期間
=(買掛金+支払手形)÷平均月商
例えば年商6億円(=平均月商5,000万円)の会社で、買掛金の残高が3,000万円、支払手形の残高が5,000万円の場合、
買入債務回転期間=(3,000万円+5,000万円)÷5,000万円=1.6ヶ月となります。
買入債務回転期間が1.6ヶ月の意味するところは、この会社は仕入れを行ってからその代金を1.6ヵ月後に最終的に現金で支払っていることをあらわしています。
買入債務回転期間は平均するとだいたい1ヶ月〜2ヶ月の間の会社が多いと思います。
銀行員はまず分析する会社の買入債務回転期間がこの平均値に収まっているかどうかを見ます。
平均より短い場合はそれほど気にしませんが、買入債務回転期間が2ヶ月以上の場合は「?」と疑問を持ちます。
買入債務回転期間が長いということは、それだけその会社の資金繰り上はプラスなのですが、買入債務回転期間が長い場合は銀行員は資金繰りが厳しく支払を延ばしているのではないかと考えるのです。
それと銀行員は買入債務回転期間のここ2,3年の傾向を見ます。
買入債務回転期間が短縮化の傾向にある場合、銀行員は「信用状態が悪く、仕入先から現金支払あるいは以前よりも短い支払条件を求められているのではないか?」と疑問を持ちます。
そうでない場合、例えば値引きが目的で現金支払など支払条件を短くしている場合があると思います。
その場合は別に悪いことではなく、むしろプラスですから銀行担当者にそのことを伝えてください。
そうすれば銀行員の疑問も払拭されるはずです。
一方で買入債務回転期間が長期化の傾向にある場合は要警戒です。
仕入先の方から支払条件を長くしてくれなどというはずはありません。
買入債務回転期間が長期化している場合は、購入元の会社の資金繰りが苦しいために仕入先に支払を延ばしてもらったり、一部を支払い、残りは支払いを先に猶予している場合が考えられます。
買入債務回転期間が長期化している場合は、融資先の資金繰りが悪化していることを示すシグナルですから、銀行員は慎重に融資審査などを行うことになります。
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(記事掲載日:2008年11月2日)
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